どうも、RinDaです。
今回のテーマは「読解力」です。
目次
「正確に」とは?
読解力とは「文章の内容を正確に理解すること」だと一般的に言われています。
ではこの「正確に」とは何を表していると思いますか?
日常生活の場合は、書かれていることの何が重要で何をする必要があるのかがわかることだと思います。
上司からの指示はどういったことで何をすることでそれが達成されるのか?
スマートフォンは何が便利で使うには何をする必要があるのか?
この契約は何のために行うもので何をしなければならないのか?
といったことがわかれば十分だと思います。
では、演技では?
演技では何を正確に読み取る必要があるのでしょう?
演技に必要なもの
演技における読解力は、演技の材料を探すためのものです。
そのため推理力のようなものに近い感覚になってきます。
例えば、「あれ、鍵? 鍵がねえ!」というセリフがあったとします。
率直に見れば、持っているはずの鍵がないことに驚いているセリフになります。
ですが、これを演じるためには全然足りません。
鍵はどこにしまっておいたのか?
何を開けるための鍵なのか?
鍵の大きさはどのくらいなのか?
この子はよくドジをするのか?
なぜ、鍵がないとわかったか?
これでも一部ですが、このセリフを演じるためにはこれくらいのことは考えなければなりません。
役を役たらしめているもの
しかし、一つのセリフにこれだけ膨大な思考をしていたらキリがありません。
それを解消するためにあるのが他のセリフです。
台本におけるセリフというのは、それぞれがそれぞれの手がかりになるように作られています。
そうやって全てのセリフを総動員してセリフの解釈をしていきます。
そうして導き出したセリフは「その役を役たらしめるもの」になっているはずです。
意味のないセリフなんてものはほぼ存在しません。
読解力は演技に無駄を存在させないための力ともいえるかもしれません。
ライターさんや作家さんが魂を込めて書き出した文章を無駄にしないためにも読解力をつけていきましょう。
読解力だけでは完成しない
ですが、読解力だけではまだ演技は完成しません。
なぜなら、文を書いている人も完全に文を操れるわけではないし、文字に制限があるかもしれないからです。
台本を読むだけでは、演技が完成しない理由の一つですね。
そして、そのために必要なのが想像力です。
想像力の話は、またの機会に。
ではまた。
RinDa